宝物裏7






宝物 裏 7  







「あっ!」


「うるせ〜!!吃驚するじゃねぇ〜かよ!!」


「あのね。昨日露店に行ってプレゼント買ってきた。気に入るかどうか分からないけど・・・」

「アンクはこの赤いシンプルな指輪!薬指にね。」

「俺はこの銀の指輪。全部が1点ものなんだって。」

「だから世界中どんなに探してもこれしかないんだって。」

「アンクの薬指にそれぴったりだと思うんだよね〜」

「つけていいか?」


「うん。」

「ぴったりだ。」

「何で俺の薬指の太さ分かったんだよ?!」


「アンクが1つ秘密つくったんだから俺も1つ秘密〜〜」

「あれは2人の秘密だろうが!!」

「でも秘密〜〜」

「ちっくそったれ。」




「あともう1つ。ネックレスなんだけど、合わせればハートになるネックレスの片方。」

「もう片方は今俺が付けてるよ?!」

「ほら。」

「貸してみて。ほらハートになったでしょ?」

「2人の想いって感じで!」

「俺はお前のこと何とも思ってね〜〜!!!!」

「ホント?」

「じゃあ何で俺のもの欲しがるの?」

「気に入ったからだよ!!」

「何で比奈ちゃんや知世子さんや伊達さんや後藤さんのものは欲しがらないの?」

「伊達さんネックレスしてるでしょう?」

「あいつのは欲しくね〜〜んだよ!!」

「墓穴掘ったね。今!あいつのは欲しくね〜。じゃあ俺のは欲しいわけだ。」

「違う!!あいつのはゴツイからいらないだけで・・・」

「俺と同じ様なネックレスだよ?」




「・・・・・」




「俺のが欲しかったんでしょう?」
「前、何でもあげるって言ったの帳消しにするよ?」

「お前パンツと少しのお金だけでいいって・・・」

「まぁね。でもアンクにあげる義理はないよね?」

「そうだよ!!お前のだから欲しかったんだよ!」

「素直なアンクは大好きだよ?」

「ちゃんとつけてね!神様からの贈り物だから。」

「はぁ?バカ丸出しだな。しょうがね〜からつけといてやるよ。」

「ホント天邪鬼だね〜アンク。そういうところも好きだけど・・・」

「え?」





「あ〜〜〜!!」



「今度はアンク?どうしたの?」

「映司〜〜〜!!ちょっと忘れかけてたけど、この前の罰ゲームは何だ?!」

「だから罰ゲームじゃくて、俺の意思だって言ったでしょう?」

「聞こえなかった?耳難聴?」

「ふざけるな!よりにもよって耳が難聴だと?!んなわけあるか!」

「しかも罰ゲームじゃなかったらお前のお遊びに付き合ってられん!!」

「お前の赤い上着にガーターベルトなんて。」

「アンク別に嫌がって着ないって言えばよかったのに、着るとこが凄いよね。」

「お前が着ろって言ったんだろうが!!」


「俺の事好き?」「きらいだ!!」


「本当に?」


「きらいだ!!」


「じゃあ、体に聞いてみるしかないね?」